コストカットの功罪

はじめに

コストカットによる収益改善は一時的なものである。
経営者はコスト(支出)よりも、利益(収入)を優先すべきである。
具体例を交えて、順番に説明していく。

その1:幼少期の体験から

まずは、あなたが小学生だった頃のことを思い出してほしい。
あなたは親から貰った小遣いが少なくて困ったことは無いだろうか?
その時あなたはどうしただろうか?恐らく買いたいおもちゃや駄菓子を我慢したことだろう。
この場合、収入(小遣い)は決まっているのだから、支出が少なくなるようにやりくりするしかない。実に単純である。

その2:某自動車会社のCEO

「コストカッター」として一躍有名になったのは、とある自動車会社のCEOである。
日本人経営者がやらなかったリストラや徹底的なコストカットにより、確かに会社をV字回復に導いたことは事実である。
極めて個人的な意見だが、コストカットは本当に経営者が行うべきものであるか疑問である。
それはコストカットの以下のような特徴があるからだ。
 (1) 対外要因が無い。(自分達の努力だけで利益が増える)
 (2) コストカットを実施したことによるデメリットをあまり感じない。
 (3) 比較的簡単に実施可能。
 (4) 一時的に成果が上がる。
特筆すべきは、「(3) 比較的簡単に実施可能」である。
何故なら権限さえあれば、誰にでもできることだからだ。

経営者がとるべき行動は

会社等でのコストカットもスケールは異なるものの、原理は小遣いと変わらない。
経営者は一般社員よりも責任も重いが、多くの給与も貰っている。
自分のような凡人からすれば、高度な経営戦略が立てられる能力を有する人であることは疑う余地も無い。
そのような高度なレベルの人が小学生が思い付くようなレベルでの経営をして欲しくないと思っている。

では、経営者は何を行うべきか?
それは収益を増やすことを考えれば良いのだ。
何故なら末端社員では、収益を上げるような方法論は見えず権限も無い。
一方で経営者は会社全体が見えており、新しいことを行う権限を有している。

もちろん経営者視点でしかできないコストカットがあるかもしれないが、コストカットには限界がある。
一方、収益拡大は青天井である。
是非とも経営者諸氏には、下(コストカット)ではなく、上(収益)を向いてもらいたいと切に願う。

まとめ

この文章で、訴えたいことは以下の通り。
・コストカットによる収益改善は一時的なものである。
・コストカットは誰でも体験している単純な方法である。
・企業(経営者)は、コスト削減より、如何に収益を上げるかに注力すべきである。