プログラミングを「製造」という呼び方について

はじめに

開発工程において、プログラミングを”製造フェーズ”または”製造工程”と呼ぶことがある。
個人的には、プログラミングを「製造」と呼ぶことに対して違和感と不快感を覚える。
プログラミングは「無から有を生み出す創造的なもの」なのだ。
それでは何と呼ぶべきか。私個人は基本的に「実装」または「コーディング」と呼んでいる。
※基本的にと枕詞が付いているのは、プロジェクト内の工程名称として用語定義されている場合、渋々使わざるを得ないからである。

製造の意味は?

”製造”の本来の意味は「原料に手を加えて製品にすること」である。
一方アプリケーション開発における”製造”という言葉は「設計書の通りに作る」という意味合いが多分に含まれている。
確かに仕様書(設計書)通りに作るという意味では、一部合っているかもしれない。

プログラミングの実体の観点から

それでは実際にプログラミングする作業を想像してみてほしい。
大抵の仕様書(設計書)には、「どのように実装するか?」は書かれておらず、実装担当のプログラマーに委ねられる。
(リバースエンジニアリングした、プログラムそのものを言語化した設計書が存在する場合もある。)

また、往々にして仕様書(設計書)は変更される。
その仕様変更まで(ある程度)予見しながら、柔軟に対応できるように実装している。
ここまで考慮して作成したプログラムは本当に「製造」という言葉が相応しいだろうか?

個人的な観点から

ひょっとすると、私以外の技術者諸君は「製造」と「実装」という言葉に対して、
「そんなものは、単に言葉(呼び方)が違うだけで意味は同じだ!」という人もいるかと思う。
しかし、たかが言葉されど言葉である。
技術者として試行錯誤したプログラムには、自信と誇りを持って「実装」または「コーディング」と呼んでもらいたいと私は切に願う。

最後に(まとめ)

繰り返しになるが、個人的な意見は以下の通り。
・プログラミング作業は設計書に従うが、設計書通りに作るわけではない。
 従って「製造」という呼び方には違和感がある。
・プログラマーが作成したコードには、仕様変更を考慮した拡張性等の個人の創意工夫が込められている。
・プログラマー諸君には「製造」ではなく 「実装」または「コーディング」 と呼んでもらいたい。